ジョブ理論/クレイトン・M・クリステンセン他
今週は、
ハーバードビジネススクールで教鞭を取る、
クレイトン・クリステンセンの
ジョブ理論を読んでいました。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
- 作者: クレイトン M クリステンセン,タディホール,カレンディロン,デイビッド S ダンカン,依田光江
- 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
- 発売日: 2017/08/01
- メディア: 単行本
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多くの一流企業がイノベーションを起こすために多額の投資をする中、
投資に見合うイノベーションを起こすことができていないのが現状。
それに対して、
「どうすれば、イノベーションを予測可能なものできるか」
=どうすれば”意図して”イノベーションを起こすことができるか
という問いを立て
「顧客の片付けるべきジョブを理解し、そのジョブを解決する商品/サービスを提供することがイノベーションにつながる」
という解を中心に、
具体的イノベーションを起こす企業に必要なものを紐解いていきます。
顧客の片付けるジョブを理解するためには、
"なぜ顧客はこの商品/サービスに対価を支払うのか"
という問いから始める必要があります。
マーケティングの時なんかは、わかっていても、
年齢、性別や年収なんかでセグメンテーションしがちですが、
上述の問いを頭においた上でセグメンテーションしないと、
有益な示唆は得られないと、改めて考えさせられました。
とはいえ、年齢や性別でのセグメンテーションは、
大きく外しているわけではなかったり、
データが取りやすかったりするので、
やはり”やりがち”になってしまいますよね。
さて、
最後になりますが、
本の中から重要と感じたものを二つ、
一つ目は、
レビット博士の格言
「ドリルを買う人が欲しいのは、穴である」
古い格言ですが、
これは非常に解決すべきジョブにフォーカスすべきという本書の
主張を的確に代弁するものかと思います。
二つ目は、
ボブ・モエスタ氏の
「新しい家を建てるビジネスだと思っていた。だが、顧客の人生を移動させるビジネスだった。」
こちらに関しては、この文言だけ読んでも意味がわからないと思うので、
ぜひ本書をご一読ください。