経済学はどのように発展してきたか

さて、最近読んでいる本を簡単にご紹介。

 

意味がわかる経済学

意味がわかる経済学

 

 もともと経済学部ではないこともあり、

経済に関しては、高校の現代社会レベルの知識。

 

これではいかんということで、

ざっくり経済学の基礎をさらえる本を探していたのですが、

上記の本がなかなか良いのでオススメです。

 

こちらも良いのですが、個人的には上にあげた本の方が良いです。

大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる

大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる

 

 

さて、本の冒頭にあった図が経済学の発展の流れをざっと表していて良いなぁと思ったので、

自分の定着も含めて図にしてみました。

 

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(画像は著作権フリーのものを使用しています)

あまり綺麗にはできていませんがご容赦を。

 

■資本主義の勃興

資本主義はアダム・スミスの『国富論』で提示され、

産業革命を背景に広がっていきました。

 

しかし、彼が期待したようには市場原理(見えざる手)による調整機能が働かず、

恐慌や失業、不平等などの課題が顕在化しました。

 

社会主義の実現

これに対して、マルクスは『資本論』で社会主義を提唱し、

政府が生産を管理する計画経済により、不平等の解消を目指しました。

これをもとにロシア革命が起こり、社会主義国家が樹立されます。

 

しかし、労働に対するインセンティブの欠如、消費者ニーズの多様化への対応の難しさなどを背景に、1991年にソ連は崩壊をむかえます。

 #ソ連が存置した場合、冷戦はどうなっていたのかと思うとゾッとします

 

■修正資本主義の提唱

さて、アダム・スミスが提唱した資本主義をもとに、修正資本主義を提唱したのがケインズです。

彼の考え方は、政府が積極的に市場に介入することで資本主義の問題点を解決しようというものです。

いわゆる「大きな政府」です。

ルーズベルト大統領のニューディール政策はまさに、この考え方に合致するものです。

(実際にケインズの考えを参考にしたのかは不明ですが。)

ケインズの考え方は、多くの国家の経済活動のベースになっています。

 

しかし、これは政府の肥大化、ひいては財政赤字の拡大を引き起こしかねません。

そこで、新自由主義への揺り戻しが起こり、

レーガンサッチャーらは公共サービスを縮小する「小さな政府」を志向しました。

 

日本でも小泉元首相による郵政民営化などは記憶に新しいです。

 

様々な教訓を踏まえて発展している経済学ですが、

この先、どんな方向に発展していくのでしょうか。